探偵とは

探偵といえば、有名なシャーロック・ホームズや金田一耕助といった小説に登場する名探偵を想像しますが、ここでは現実に存在する探偵という仕事について注目していきます。

探偵は、企業や個人からの相談・依頼を受けて、調査を行う者のことをいいます。この探偵が登場したのは19世紀中期のフランス・パリだと言われています。そして、日本では明治22年に光永百太によって、日本で初めての探偵社が登場します。
この頃の探偵の仕事とは、詐欺師などから金品を取り返したり、犯罪者を警察に代わりに捕まえるといった仕事を行うなど、現在の探偵とはかなり違った方法で仕事をしていました。
そのため、探偵という存在はアウトサイダーな存在、一歩間違えると探偵自身が犯罪者として見られるといったことが、昔の海外の探偵でした。

一方で日本の探偵は、海外の探偵とは少し違います。日本の探偵とは、企業の信用調査を行うことを目的とした仕事が主でした。有名な帝国データバンクもこうした企業の信用調査を行ってきた探偵社の一つです。

そして、現代の日本の探偵は、夫婦の浮気調査や特定人物の素行調査、行方不明者を捜索する人探し調査などを行っており、企業の信用調査を続けている探偵社も存在します。

また、日本で探偵業を行う場合、都道府県の公安委員会へ登録しなくてはなりません。
探偵に資格や免許といったものはありませんが、この登録がされていないと、探偵業を行ってはならず、もしも登録せずに探偵業を行った場合は法令違反で罰則が課せられます。

このように、過去と現在の探偵には違いがあり、現代の探偵とはアウトサイダーな存在ではなく、一般的な職業として見られるようになりました。

民間の捜査機関

探偵は、警察のように犯罪を捜査、取り締まり、犯罪者を逮捕するといったことはできません。

小説などに登場する名探偵は、警察の捜査に協力して、犯人の逮捕に貢献するという話がありますが、これはフィクションですから、実際の探偵は犯罪の捜査、犯人の逮捕は行うことができません。

では、探偵がどのようなことができるのかと疑問に思ったはずです。

探偵は、民事に関わる事件について調査を行う、民間の捜査機関という扱いになります。民事に関わる事件というのは、配偶者が他の異性と肉体関係を持っていたら、その事実を証明するための、現場の証拠を集めたり。
子供が家出をして、行方がわからない時に、その居場所を探すといったことを探偵に依頼することができます。

警察には、民事不介入という原則があるため、たとえば直接危害を加えられているわけではない、被害を受けたという証拠がないと、警察が動くことはできません。

いっぽうで探偵の場合は、証拠がなくても調査を依頼することが出来ます。また、探偵が集めた証拠を元に警察に捜査や注意勧告を出してもらうといった方法を取ることが出来ます。
ストーカー被害に悩んでいる女性が、ストーカー被害の実態探偵を探偵に依頼して、その証拠を元に警察にストーカー被害を訴えかけることができます。

これは探偵の仕事の一例ですが、こうした調査を行って、事件が解決したという話もあります。

民間の捜査機関と侮るかもしれませんが、探偵はそれぞれに独自の調査網を持っていたり、調査のノウハウを知っているので、なかなか侮ることはできません。